若い犬に適したしつけ
犬のしつけは多くの飼い主が抱える悩みです。
適切にしつけをすることによって、誇れるような立派な愛犬になりますが、しっかりとやっているつもりでも、なかなか上手くいかないことも多々あるものです。
若いころの犬を効果的にしつけるには、どのようにしたら良いのでしょうか?
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恐怖を克服することで大人しくなることも
犬が周りに迷惑をかけるような行動を取る時は、意外なほど恐怖が原因である場合が多くあります。事実上、犬は一人で恐怖を克服することが出来ません。理性的に物事を考え、何かを乗り越えるというのは、非常に複雑な思考プロセスだからです。
これにはかなりの程度、犬が物事に慣れていけるように、飼い主がどう配慮できるのか、が関係しています。例えば、散歩に初めて出たころは、行き来する車やバイクに非常に怯えていたかもしれません。
しかし何度も挑戦するうちに、車やバイクは音こそ大きいものの、攻撃してくるわけではないということを学ぶようになります。これこそが恐怖の克服であり、飼い主がそこに至るまで辛抱強く導いてあげる必要があります。
力ではなく信頼による主従関係を
よく言われることですが、犬にはリーダーが必要です。リーダーがいなければ自分がなろうとしますし、飼い主がリーダーになればずっと従順でいようとするのが犬の習性です。
犬にとって、力で敵わないリーダーより、尊敬できる頼れるリーダーの方がより懐くうえ、より穏やかな性格になり易いものです。犬にとって尊敬できるリーダーになるには、力で抑え込むのではなく、明確で一貫した指示を与えることでリーダーシップを示しましょう。
気分によって何かを禁止したり許したり、食事やおやつのタイミングがまちまちだったりすると、犬はこのリーダーは不安定だと思うようになり、指示への理解が混乱してしまいます。
そこで、一貫した態度を取ることで犬にも規律が生まれるため、腕力や体罰ではなく、毅然とした態度で信頼を勝ち得るように努力してください。可愛いからといって、おやつや食事の一部を安易に与えたりするのも、やめてしまうのが最善です。
愛情によるものかどうかは犬も気づく
犬には不安がしつけの失敗につながることは既に考えました。これには体罰や環境が厳しいことも関係します。しつけを成功させるのは、厳しさより愛情や辛抱強さです。
厳しさや何かの罰も必要な場面はありますが、それがしつけのモチベーションになると犬もそれに気づき、多くの場合恐怖から指示に従うようになります。
やはり愛情を持って、優しくしつけを進めることが最善と言えるでしょう。
まとめ
新しいものに慣れさせることや一貫した態度、愛情を示すことで若いころから愛犬をしつけていきましょう。その報いは愛犬の従順さや穏やかな性格です。