犬のしつけができないのはなぜ?
ペットショップで可愛らしい子犬を見るたび、あるいはテレビの中や近所で子犬を見るたび、飼ってしまいたいと思うことはないでしょうか。
しかしいざ飼ってみると、思っていたより世話が大変なのが犬を飼うということでもあります。特に難しいしつけにおいて、何に注意すべきでしょうか?
目次
上下関係の不足
犬のしつけが難しいのは、犬が上下関係に従う動物であるということを忘れていることが、主な原因です。よく言われることですが、犬はボスを必要としています。日本ではなかなか動物を使役するという感覚がありませんが、犬は本来命令があって使命を果たす動物です。
不思議なことに、犬が二匹以上いる場合、必ずどちらかがボスの立場になります。そのため、人が飼う場合は必ず人間がボスにならないことには、犬はリーダーを失って目的もなく生きていくか、自分がボスとなって好きなようにするかの二択を迫られることになります。
逆に言うならば、ボスになってやりさえすれば、犬は驚くほど有能な働きをします。人間がボスであるという関係がしっかりしていると、犬は安心する生き物だからです。
犬は一人が苦手
中にはお留守番が苦手というワンちゃんもいます。飼い主が留守にしている間、ずっと吠えたりソファや畳をダメにしたりなどの行動が見られるかもしれません。ここでも、犬の習性や性質を理解することがしつけのカギとなります。
犬は基本的に群れで行動する生き物です。猫は一匹で放ったらかしにしても、好きなように過ごせるものですが、犬は独りで長い時間を過ごすのは苦手なのです。
加えて、近年ではペットの地位が向上し、家の中でいつも人と一緒に過ごすように変化してきています。それが、犬が一人慣れしない性質に拍車をかけていると言われてもいます。
愛犬の性格を知る
以上のように、幾つか基本的な理由を理解することで、犬のしつけを改善する方法が見えてくるものですが、意外なほど見落とされがちなのが犬の個性です。犬には個体の性格や気質の違いが、人間ほどあるわけではありません。
しかし、じっとするのが好きな子や、とにかく動きたいという子もいれば、食べ物を見た途端に落ち着きを失うことそうでない子、甘えがちか独りでいることを好むか、などの違いがあり、それぞれ得意なしつけとそうでないものを持っています。
愛犬のそうした気質や性格を知ることも、しつけを成功させるカギの一つです。
まとめ
しつけが上手くいっていなくてもあきらめないでください。今からでもしつけを改善する方法は十分にあり、成功すれば愛犬との時間がより愛おしいものになるでしょう。