資格のカリキュラムと学べること
犬のしつけやトレーニングには、芸を教える以上のことが関係しています。
犬は生き物であり、それゆえに習性や性質、個体差を理解した扱いが必要だからです。
ドッグトレーナーは、そうした知識を習得している人に与えられる資格ですが、その資格を取得するための学習では何を学べるのでしょうか?
その一部をご紹介します。
目次
犬の基本
まずは、犬という生き物の習性を学びます。犬は基本的にグループを作って生活し、グループの中では主従関係が絶対です。その性質を理解することは、犬をどのようにしつけていくかという方向性に関わってきます。
犬はリーダーを必要とし、隙あらば自分がリーダーになろうとする生き物です。これは必ずしも体力や腕力だけですべてが決まるということを意味している訳ではありません。
しかし飼い主がリーダーシップを取らなければ、犬は混乱して指示を処理できなくなり、それが問題行動や無駄吠えなどにつながっているケースも多々あります。そのため、犬の習性と特性に関して基礎をしっかりと学び、犬の行動理論や生態を踏まえたトレーニング方法を身に付けるのが資格の目的です。
実際にどうトレーニングしていくか
資格では具体的なトレーニング方法も学びます。ごく基本的な「おて」や「おすわり」などの教え方から、トイレトレーニングや散歩中の振る舞いのしつけ方、おやつを使った方法とおやつに依存しないトレーニング方法などです。
この内、「おて」や「おすわり」など昔からできているという飼い主さんも多いはずですが、そうでない飼い主さんが多いのも事実です。そしてそれらが出来ないまま年月が過ぎていってしまった場合、再教育を施すハードルも上がってしまいます。
そんな諦めてしまった飼い主さんを教えていくこともドッグトレーナーの仕事の内であり、飼い主さんの現状や考え方と知る方法や、実際に訓練する方法の教え方もカリキュラムに含まれています。
したがって、決して簡単な仕事ではありませんが、人とのコミュニケーションの図り方や問題の見極め方は実に興味深い内容です。
大きい潜在的な需要
現在では屋内や屋外問わずペットを飼う人が増えています。それだけ好調な業界とも言えますが、その分正しい知識を持っていない飼い主さんも多いということになります。
犬を飼うには信頼関係が重要なので、とにかく自分流で試みた結果、愛犬は混乱して指示に従わないなどのケースは非常によく見られます。
まとめ
そういった情報を発信し、あるいは実際に指導していくのがドッグトレーナーです。学ぶ内容は多岐にわたりますが、通信講座などを利用して体系的に学んでいきましょう。