年齢ごとの犬のケア
周知されていることと思いますが、犬の年齢は人間のそれよりずっと高齢です。一年が犬にとっては5年や10年に値します。
同じ時間を過ごしても、私たち人間が感じるものとはずいぶん違います。
高齢の時も含め、年齢ごとにどのようにケアしていけばいいのでしょうか?
目次
幼児期
愛犬が幼い頃はあっという間に過ぎてしまいます。その頃は、とにかく新しいものに慣れさせることを意識してください。子犬のころは環境や外的要素に影響を受けやすく、良くも悪くも受けた刺激はその後ずっと残っていくことが発見されています。
特に新生子期の犬はデリケートですが、お腹や耳の周り、首の付け根などを優しく撫で、安定した情緒や性質を身に付けられるように助けるようにしましょう。
ずっと同じところに閉じ込めるのではなく、違う部屋や庭に連れ出すことで健全な刺激を与え、新しいものを怖がったりすぐに不安になったりしないように教育していきます。
若齢期
生後13週あたりから6ヶ月にあたる若齢期はどうでしょうか?
この時期も、犬の性格を左右し得る大切な時期で、引き続き新しいものや刺激に慣れさせる必要があります。また十分な食事を与えて体をしっかり作ることで、本来持つ抵抗力や免疫をしっかり機能させる基礎を作る時期でもあります。
そのため、体力面でも強く育っていけるように、衛生面でも注意して扱いましょう。野良犬・猫などと接触させるのは極力避けるのは賢明です。これは新しい刺激や社会化を必要としているという要求と矛盾しており、意外なほど注意深い世話が必要となる大切な時期です。
その後、すくすくと成長した後は、犬はたくましく、多少のことでは弱らない丈夫な愛犬に育ってくれるでしょう。
老齢期
月日を重ねるうちに、愛犬の様子が以前ほど元気がないことに気づく時が来るかもしれません。瞳が白く濁っていたり、目やにが増えたり、毛並みがふわふわでなくなったり、毛の量が減ったりするなどの現象です。
散歩のペースが落ちたり、寝ることが増えたりするのも老化現象の一つです。体の異変に気づいてあげるため、日ごろからマッサージや撫でることで、触れ合うのを欠かさないようにしましょう。
身体能力の衰えをサポートしつつも、引き続き散歩などで、新鮮な空気や景色に触れさせてあげましょう。人間と同じで、適度な刺激と穏やかな生活が老齢の愛犬にとって最高の生活になるでしょう。
まとめ
年齢ごとの愛情深い世話には愛犬も反応します。最期までケアを全うすることによって、愛犬も幸せな人生を送ることができるに違いありません。